臨床心理士・スクールカウンセラーとして、小中高等学校に定期的に訪問し、児童や保護者のカウンセリングを行っている太田千瑞さん。自身もヨガインストラクターの資格を持ち、カウンセリングの中に一つのツールとして積極的にヨガを取り入れてきました。教育現場で活用できるヨガを探していた矢先、Yoga Ed.に出会いました。

太田千瑞さんがカウンセリングを行っているのは不登校、発達障害、精神疾患、進路、家族や友人関係に悩んでいる子どもたちです。彼女もまたヨガ実践者であることから、ヨガがもたらす効果を理解していました。そのため、カウンセリングの技法に合わせて、ヨガ – 特に呼吸法やヨガポーズ – を取り入れています。ヨガの頻度は週に1回、または月に一回とそれぞれの子どもに合わせて行っています。太田さんのところへ足を運ぶ生徒で多いのは小学3・4年生の落ち着きのない児童、中学生の不登校生徒、そして身体の変化に悩む女子高校生。このような子どもたちに1対1で、カウンセリングの時間内にヨガを行っています。ヨガの時間は一人一人の生徒と向き合い、話し合いで決めます。

Yoga Ed. x スクールカウンセラー

「学校現場で使える指導案が明確なヨガレッスンを行いたい」と思っていた太田さんが出会ったのはYoga Ed.。Yoga Ed.プログラムで学んだことをどのようにして活用しているのかみてみましょう。

講座で学んだ知識やスキル、ツールを教育現場で活用することはできましたか?またどのように活用していますか?

「呼吸法において、鎮静と活性という2つの別の効果を用いることを必ず大切にしています。またテーマとコンセプトをクライエントか教師たちと相談しながら見通しを持ってからレッスンをしています。児童生徒が選ぶことができる自由と責任を与え、そのためにポーズの効果をきちんと伝える必要があります。この点において、全てのポーズに丁寧な説明がレジュメにまとまっているため、とても活用できました。」

直面した問題に対して、Yoga Ed.のツールが役に立ったことはありますか?

「ルールの傘、タイムインというルールを優しくかつ的確に伝えていくためのコツがまとまっており、それをヒントにして、児童生徒の発達の程度、心理的な要素から対応方法をしっかりと考えることに役立ちました。考えるコツとしては、応用行動分析やインリアルアプローチの技法、考え方とYoga Ed.のツールの類似点を探し、児童生徒の特徴に合わせた効果的な関わりパズルのようにはめていきました。」

あなたの立場(カウンセラー)から、教育現場でのヨガについて何かシェアしていただけることはありますか?

「ヨガは学校現場で多くの場面にて用いられる成績を上げるための”評価”という概念から、少し離れることができます。上手にヨガに参加できるのではなく、児童生徒がただここに存在するという奇跡に教師も感謝できます。また、教師自身がヨガレッスンを一緒に見学、体験することで、児童生徒のイメージをくつがえすことができます。落ち着きのない児童と思っていた子は、皆の前でリーダーシップを取れる子であると気づくことができるかもしれないし、消極的で引っ込み思案だと思った生徒はヨガでは生き生きとポーズをとっているかもしれな いのです。加えて、目に見えない”心”を感じる練習ができ、自分という存在を大切にするきっかけをくれると思います。」

Yoga x 教育

ヨガの教育現場への導入方法は様々です。それぞれの環境によって、必要なヨガのツールを提供することができます。ヨガは決して難しい事ではなく、日常生活や学校生活に取り入れやすいのです。実際に教育現場で活躍している太田さんも、「朝のホームルームの前、喧嘩などのトラブルが起きた後、ほんの少し、クラス全体が落ち着かないときに集中することの大切さを知れる最大のツールになっていると思います。また、現在日本にある道徳、通級指導学級、特別支援教室など、特別に行われていた活動ではなく、自然と授業や放課後の部活に受けられるプログラムとして存在していく」と考えています。

「(YogaEd.プログラムは、) 学習指導要領や保育指針と連動し、1回だけの効果ではなく、24回といったプログラムを重ねることでエビデンスに基づいた児童生徒との関わりを予見し、その効果のためにどのような工夫をするか、を学ぶことができます。また、講師としての私たち自身が自分自身の過去に触れ、なぜキッズヨガを教えるのか? というミッションを振り返る機会がある点も、とても充実した内容です。」

ヨガがもっと身近な存在になるように、これからの未来を担う子どもたちをサポートしませんか?